日本の配送事情

 2018年7月7日 七夕。 

残念なことに今年は記録的な雨となってしまいました。

ニュースで配送ドライバーの方の被害などを見るといつも思い出される事があります。

ここから記す事はあくまで私と周囲の実体験に過ぎません。業界全てではないと信じています。

立場としては配送会社ではなく出荷元の物流センターを運営していた者です。

納品基準は翌日の午前中遵守の得意先様が多いので厳しいものでしたが、平時であれば当たり前と考えていましたし、配送会社の昨今の状況は何年も前から予測できていたはずではないかな、と考えてしまいます。

このような前提の上で、関係者が業界を去った実体験を紹介します。

彼は物流センターの運営責任者として、得意先様の立場で荷物を出荷する事が一番大事な事と信じ、お盆や年末年始でも時間通りに届かない、という得意先からの問い合わせに休みでも夜中でも対応していました。

今考えれば異常な日々だったと彼は語っています。

台風や自然災害でも得意先様は納品基準に一切の妥協を示しませんでした。

理由は、

・自社の仕分け要因の仕事が遅れてコストが発生してしまう。

・そもそも顧客や上司に報告出来ない。

こんな理由でしょうか。

お互いにサラリーマンである以上、立場はあるのでしょうが安全面からトラックの速度帰省が必要である事を告げても、

・ドライバーの事などはこちらに関係ない。

・台風(大雪)もかんけいない。

・俺の地域は降っていない。

こんな返事しか帰って来ず、話になりません。それでいて発注時間は早められない!

と言うのですから出口はありません。

彼の会社が出荷している荷物は個人客対象の雑貨と食品です。平時ならまだしも彼は自分の仕事に疑問を感じるようになっていきました。

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そして決定的な出来事は発生しました。

3.11 東日本大震災です。

3.11によって全国の交通網の混乱から配送会社も遅配、配達不可能な地区が大幅に発生しました。封鎖されている道路もありましたし、配送会社自体も東北地区を中心に壊滅状態の地区もあったのですから。

当然の事ながら彼の仕事にも大きな影響が発生しました。

ここからは「自社の営業・上層部」 「得意先様」の対応を列記していきます。

これを読んでいただき、今の過剰な通販業界・・・・・早く届く事を当たり前となってしまった社会をもう一度見直していただけね一助になればと思います。

『自社の上層部・営業』

・被災していない地区の得意先様には関係ない話。

・「支援物資」と偽って道路封鎖されている被災地区の近くの得意先様に届ける方法を考えろ。

・自衛隊とうまく交渉して届けてもらえ。

『得意先様』

・私の管轄地区は被災していない。だから届けろ。

・道路封鎖なんて無視すればいいじゃないか。

・お前が運転して来い。

この事から数年後、彼は物流業界から去りました。

3.11の時にワイドショーで配送会社に関して発言している助成コメンテイターがいたそうです。

「この国の通販事情は異常だ、そこまでして早く手に入れなければならない物があるのか?

配送会社のドライバーの人権はどうなっているのか」

あれから数年。通販のサービス競争は激しさを増し続けました。

そして大手配送会社の不適切な労働環境が明るみに出て、大手通販会社の荷物まで拒否する事態が発生しました。

彼は言います。

「これからも問題が起きるよ。」

筆者はお中元等が配送会社から外出時に届き、不在連絡表が入っていた時は自分で取りに行くようにしています。

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