ルルナル『朗読の部屋』百八十三話

 ルルナル『朗読の部屋』百八十三話 

2018年2月2日

ルルナルの『朗読の部屋』 百八十三話を公開しました。

ラインナップは…

『白ん坊』

『黒電話』

『ヒッチハイク』

の3つのお話です。

どれも怖いお話ばかりですが『黒電話』に関して少しお話を。

皆さんは黒電話、ダイヤル式のお電話はご自宅にありましたか?

私は自宅にあった記憶はあまりないのです。黒電話と同じ形でクリーム色のプッシュ式の電話機だった記憶があります。

ただ集会所に薄いピンク色の公衆電話がありました。今回の朗読を終えてから思い出した昔のお話しをしたいと思います。


 『集会所の公衆電話』 

私は小学生の時は90棟以上の建物が立ち並ぶ団地に住んでいました。団地の敷地内に小学校、スーパー、商店街、郵便局、銀行、野球の試合が余裕でできるグランドを備えた大型の公園がある、団地内で全てが足りる環境でした。

商店街の一角に集会所があったのですが、これがとても不気味な建物でいつ行っても暗いのです。1階建てで無駄に敷地面積が広かったので窓からの光が入りにくかったのかもしれませんが、入り口のホールからして「暗い」という印象しか残っていません。

ちなみに大人になってから行ってみた事がありますが、取り壊されていました。

そんな暗い集会所の入り口のホールに薄いピンク色のダイヤル式講習電話がぽつんと置いてありました。その頃は電話ボックスも沢山あり、その殆どがテレホンカード式のプッシュ電話機であったのですが…。

低学年の時は私自身の用事で集会所に行く事はあまりなかったのですが、3学年上の姉が集会所で習い事をしており、母と一緒に迎えに集会所に行くのが少し嫌でした。

高学年になり私は小学校の体育館での空手と学習塾に通っており、集会所に行く事は殆どなくなったのですが、商店街で友達とお菓子を買って商店街中央のちょっとした広場で遊んでいるうちに友達が集会所の公衆電話で電話をかけると言い出しました。

「えっ、どこにかけるの?」

団地の敷地内なのでお互いの棟まで歩いて数分、電話をかける距離でもありません。

どうやら友達は雑誌かテレビで見た何かの電話番号にかけるというのです(ここは正直はっきりとは覚えていません)

私は気が進みませんでしたが特に止める理由もなく一緒に集会所の入り口ホールに入りました。そしてお菓子を買ったお釣り、二人合わせて数十円だったと思います、使って薄いピンクの公衆電話のダイヤルを回しました。私は電話番号を知らないので友達の記憶が頼りです。集会所なのに普段から入り口のホールには人気が全くない薄暗い中に、ジーコロコロ、ジーコロコロというダイヤル音が響きました。

数回のコール音の後に相手が出ました。私と友達が二人で受話器に耳をつけて相手の反応をうかがっていると…突然大きな声で怒鳴られました。私たちはびっくりして受話器を放り投げて集会所から逃げ出しました。

何と怒鳴っていたかはっきりとは聞き取れませんでしたが、脅すような内容だったと思います。それからしばらくは電話の相手が自分達を捕まえに来るのではないか? と心配していた事を今回の黒電話の朗読で思い出しました。

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