友人の話 『追ってくる過去』 <その1>

こんにちは皆さん。

知人からのお話しを紹介させていただきます。

このお話しは2017年12月現在で未朗読です。

小学生の頃の話。

自分が通っていた田舎の小学校で一時期「こっくりさん」が流行した。

全国的に社会問題化していた事等は子供の僕等には関係なく、二時限目終了後の30分休憩、お昼休みにはほぼ全ての教室で行われていたと思う。

中には「こっくりさん」が帰ってくれない等のトラブル騒ぎを起こすグループもあったが実際に霊に憑依されたとか、呪われたなんて話を少なくとも僕は聞かなかったのだが……

僕が6年生のクラスで誰よりも「こっくりさん」にはまっている

女子のグループがあった。そのグループの中に雅美(仮名)という子がいた。

かなりの美少女だった事もあり男子の憧れの子だったのだが、自分には霊感がある、だれだれの後ろに悪霊が憑いている等の言動を嬉々として語る時があり、容姿はいいのだが残念な子としても扱われていた。

あれはお正月が終わり三学期が始まった頃。

雅美のグループでちょっとした騒ぎが起きた。

給食を終えて、いつものように「こっくりさん」を行っていた雅美のグループのメンバーの恵子(仮名)が突然大声を上げたのだ。


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クラスに起こった異変

「ちょっと…何で? 何でなのよ!」

恵子は実際に「こっくりさん」を行っていた当事者ではなく周りで見ているメンバーだったようだが、

「雅美…何とかしてよ! あたしがどうしてこんな…」

「こっくりさん」の五円玉に指を載せている雅美に対して怒りとも懇願ともとれる口調で何かを怒鳴り続けていた。

僕も何事かと遠巻きに眺めていたのだが印象に残っていたのは恵子に何を言われても表情一つ変えずに「こっくりさん」を続けている雅美の姿だった。

「あんた達! あたしは信じないからね!」

恵子はそう叫ぶと教室を出ていってしまった。

僕等のクラスは男子と女子がそこまで仲良くなかったので僕も友人も状況が分からなかったが、雅美達に事情を聴いた担任から伝えられた内容は

・恵子は早退した事

・「こっくりさん」を全面禁止とする事

の二点だった。

翌週に恵子はそのまま転校したと担任から告げられた。

六年生の三学期という中学への進学を間近に控えていた事もあって「こっくりさん」で何があったのか、興味はあったが僕らの中ではあまり追求される事もなかった。恵子自身が高圧的な性格で男子からも女子からもあまり好かれていなかった事も、酷い話だが一因だったと思う。

もう1人の渦中に人物である雅美も性格的に嫌われてはいないが、先述の霊感関係の言動から皆も今回の事では関わらないようにしていたし、中学も街の私立に進学が決まっていた事から段々と距離が出来ていったようだ。

ここまでが小学生時代にあった話。

友人の話『追ってくる過去』その2へ続く

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